「原稿」
国連の文化機関であるユネスコは、今週、フランスのバゲットの重要性を認める投票を行いました。
モロッコに集まった国際的な専門家たちは、フランスパンをはじめ、日本の伝統舞踊やキューバのラム酒と呼ばれる飲み物などについて議論した。
バゲットは細長い筒状のパンである。水、小麦粉、イースト、塩というシンプルな材料で作られる。その歴史は古く、数百年前にまでさかのぼる。しかし、バゲットは1920年代に大流行し、フランスの厨房の主食となった。
しかし、フランスの文化庁は、同国のパン作りの伝統が失われつつあると警告している。1972年以来、毎年約400軒のパン屋が閉鎖されているという。
2022年に入り、フランスのパン職人や農家が、大手食品店グループのルクレが低価格で低品質のパンを作っていると批判した。
彼らは、30セントしかないこの店のパンは、1ドル程度する従来のベーカリーのパンに比べて、美味しくないと言っていた。
パリに住むマリーヌ・フルキエさん。彼女によると、今では街で不味いバゲットを手に入れるのは簡単だそうです。
"伝統あるパン屋さんのバゲットこそ危ない。量ではなく質の問題なのです "と彼女は言った。
オードリー・アズレイはユネスコを率い、以前はフランスの文化大臣を務めていた。バゲットを買って食べるのは、フランスでは「毎日の儀式」だという。毎年100億個が国内で販売されている。
「このような工芸の知識や社会的慣習が今後も存在し続けることが重要なのです」と続けました。
フランス政府は、パン作りの伝統に対する国民の理解を広めるため、毎年バゲットイベント「オープンベイクハウスデー」を開始する予定です。
パリのシャンゼリゼ通り近くにある「ジュリアン・ベーカリー」でパン職人をしているアスマ・ファルハットさん。バゲットなしでは「まともな食事はできない」という。
ラム酒、日本舞踊、パンのほかにも、ハンガリー、ギリシャ、グアテマラ、韓国など、多くの伝統がユネスコの表彰を受けました。
Words in This Story
ingredient – n. one of the things used to make a food product
staple – n. an important food eaten often
ritual – n. an activity that happens daily or regularly
practice – n. something done often, or a usual custom
proper – adj. correct or following traditional standards
*This article has been edited and reprinted from VOA Learning English with permission from Voice of America (VOA) for use in English language materials.