「原稿」
新しい研究によれば、予防策が講じられない限り、今後30年間で世界中のすべての国で糖尿病の発症率が増加すると報告されています。
ワシントン大学の健康メトリクスおよび評価研究所の研究者がこの研究を執筆しました。現在、世界には5億2,900万人の糖尿病患者が存在していることが、研究者によって明らかにされました。
研究者は、2050年までにその数が約13億人に増加すると予測しています。
糖尿病の大部分は2型糖尿病であり、この疾患は極端な体重、肥満と関連しており、主に予防可能であると研究者は述べています。
糖尿病の増加は、世界中で同じ程度ではないと予想されています。一部の国は他よりもより大きく影響を受けるでしょう。例えば、2050年までに北アフリカと中東では約17%、ラテンアメリカとカリブでは約11%の糖尿病患者が予想されています。世界全体の予測値は約10%です。
現在、糖尿病の発症率は約6%ですが、すべての国が影響を受けると研究者は述べています。
研究論文の主筆であるリアン・オン氏は、「糖尿病が急速に増加している速度は、ただ驚くだけでなく、世界中のすべての保健システムにとっても困難です」と述べています。
オン氏は、糖尿病は心臓病や脳卒中などの多くの病態と関連していると述べています。
医学の専門家は、肥満の増加と人口の変化が糖尿病の増加要因の2つであると考えています。研究によれば、高齢者の間で糖尿病はより一般的です。ただし、COVID-19パンデミックの影響はまだ利用可能なデータには含まれていませんと、研究者は述べています。
この研究は、ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団によって資金提供されました。これは最近The Lancetに掲載された糖尿病に関する一連の研究の一部です。
この医学誌のシリーズでは、糖尿病の予防に向けたより良い計画が求められています。シリーズの研究では、糖尿病患者の大多数が低所得および中所得国に住み、適切な治療を受けることができないことをより多くの人々に知ってもらう必要があると述べています。また、不平等や人種問題も疾患の発展と関連していると結びつけています。
Words in This Story
diabetes – n. a serious disease in which the body cannot properly control the amount of sugar in your blood
challenging – adj. difficult
*This article has been edited and reprinted from VOA Learning English with permission from Voice of America (VOA) for use in English language materials.